フォルクスワーゲンとエアリス、合弁会社の設立を発表


  • 合弁事業は、米国での次世代Car-Netに注力

ミシガン州オーバーンおよびカリフォルニア州サンノゼ , Jan. 23, 2020 (GLOBE NEWSWIRE) -- フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカ (Volkswagen Group of America)と、IoT (モノのインターネット) の主力企業であるエアリス (Aeris) は本日、合弁会社のベンティックLLC (Ventic LLC) の設立を発表した。今回の合弁会社は、コネクティッドカー・プラットフォーム技術の開発・運営におけるフォルクスワーゲンとエアリスとの間の長期的なコミットメントの結果生まれたものである。ベンティックは、フォルクスワーゲンが51%を、エアリスが49%を共同で保有する。ベンティックは北米でフォルクスワーゲン・ブランドの車両に注力し、ほとんどのMY20車両における次世代Car-Netの発表を目指して始動する。

ベンティックはフォルクスワーゲン独自の要件に対して、高度にカスタマイズされたアプローチを提供する。これによりフォルクスワーゲンは、コネクティッドカー・プログラムを単体のプラットフォームで管理することが可能となる一方で、地域や車両モデルで異なるソリューションを展開させる能力も保持する。

「すべての車が常に100%接続される未来を見据えて、フォルクスワーゲンはコネクティッドカー技術に全力で取り組んでいる」と、ベンティックLLCのフォルクスワーゲン・ブランド担当グローバルCIO (最高情報責任者) で取締役会メンバーでもあるアブダラ・シャンティ (Abdallah Shanti) は語った。「当社のコネクティビティ・プラットフォームは、リモート・サービスや自動車の安全およびセキュリティといった分野を超えて拡大しています。このプラットフォームは元々柔軟性を備えていて、サードパーティーとの統合を通じて新たなビジネスモデルが可能となり、またV2Xコミュニケーションの基礎になります。さらに、このプラットフォームは当社のお客様に楽しくて役立つ機能を届けるだけでなく、他のデジタル・エコシステムへの入り口にもなります」。

ベンティックのプラットフォームがもたらす主なメリットは、以下の3つの分野にまとめることができる。

  • サービスの柔軟性とスピード。近代的なマイクロサービスを基盤としたプラットフォームのアーキテクチャは、互換性のあるスマートフォン上の新しいアプリの開発と並行した新サービスの迅速で柔軟な導入を可能にする。このプラットフォームのアーキテクチャは、アクセスといったルールをダイナミックな方法で変更する能力も提供しており、フォルクスワーゲンのカーシェアの世界における立場を支えるものである。
     
  • 効率よい運営。このプラットフォームのアーキテクチャは、ビジネス上のニーズや地理的な制限で求められるようなクラウド・プラットフォーム全体にわたるモビリティも、ビルトイン・システムでのモニタリングや運用状況のKPIを使ってサポートする。
     
  • カスタマーエクスペリエンス。ベンティックのデバイス・プラットフォームは、ワイヤレス接続からテレマティックス・アプリまでエンド・ツー・エンドのシステムを最適化する一方で、ハードウェアの電源管理を取り巻く主な懸念事項に同時に対応するサービス提供アーキテクチャにより、反応時間を大幅に改善する。

「コネクティッドカーは、自律走行、電気自動車、カーシェアリングという自動車業界のビジネス変化のトレンドの中心にあります。ベンティックを通じて、当社はフォルクスワーゲンと共に歩みを進めていくことを期待しています」と、エアリスの自動車担当ジェネラル・マネージャー兼最高マーケティング責任者で、ベンティックLLCの取締役メンバーでもあるラジ・カナヤ (Raj Kanaya) は語った。

フォルクスワーゲンについて
1955年に設立されたフォルクスワーゲン・オブ・アメリカ・インク (Volkswagen of America, Inc.) は、フォルクスワーゲン・グループ・オブ・アメリカの事業ユニットの一つでフォルクスワーゲンAGの子会社であり、その本社をバージニア州ハーンドンに置く。米国におけるフォルクスワーゲンの事業には、研究開発、部品および車体の加工、部品配送センター、販売、マーケティングおよびサービス事務所、金融サービスセンター、およびテネシー州チャタヌーガにある最先端技術を誇る製造施設が含まれる。フォルクスワーゲン・グループは世界最大の乗用車製造会社の一つであり、また欧州最大の自動車メーカーである。フォルクスワーゲンは、Arteon、Atlas、Golf、Golf GTI、Jetta、Jetta GLI、Passat、Tiguanといったモデルを、600を超える米国の独立ディーラーを通じて販売している。詳しくはフォルクスワーゲンのオンラインサイト (www.vw.comまたはmedia.vw.com) を参照のこと。

エアリスについて
エアリス (Aeris) は、モノのインターネット (IoT) 市場のパイオニアでありまた主力企業で、コネクティッド技術を通じて企業の価値を見いだすことにおいて確固たる実績を誇っている。同社は基本的に、コストを劇的に低減し、市場投入までの時間を短縮し、新たな収入の流れを作り出して、ビジネス・パフォーマンスを改善させることを目指している。IoT向けに技術を一から作り上げ、大規模なロードテスト済みのエアリス・フュージョンIoTネットワーク (Aeris Fusion IoT Network™) とエアリス・モビリティ・スイートは、グローバルな接続からアプロケーション・サービスまでIoT技術スタックをつなぐものである。同社がどのように新たなビジネスモデルの構築を促し、IoT革命に参加するためのヒントを与えているのかについての詳細はウェブサイト (www.aeris.com) を参照のこと。

「Car-Net」「フォルクスワーゲン」という言葉、およびフォルクスワーゲンのロゴは、フォルクスワーゲンAGの登録商標である。

問い合わせ先

マーク・ギリーズ (Mark Gillies)
703-364-7104
mark.gillies@vw.com

ジェシカ・アンダーソン (Jessica Anderson)
703-364-7919
jessica.anderson@vw.com 

ジェニファー・スペーリ (Jennifer Spoerri)
Gallagher PR
415-577-0171
jennifer@gallagherpr.com

詳しい情報および写真
media.vw.com

本発表に付随する写真は、以下より入手可能。
https://www.globenewswire.com/NewsRoom/AttachmentNg/d52d14a8-1acf-4f52-9985-dfae38c8ef83/ja

フォルクスワーゲンのモバイル・オンラインサービス「Car-Net」